夕方、外に出た。昨夜からあれほどの雨だったのに、散歩道の路面はもう乾いていた。雨のあとだからなのか、道脇の草叢が涼しげに呼吸している。オシロイバナの一叢は萩の風情で道端に身を投げ出している。 海岸に出ると、九月の浜辺は何もない浜辺に戻ってい…
『相模集全釈』から230・329・433の歌を引用させていただく。 「 中春 230 若草をこめてしめたる春の野に我よりほかのすみれ摘ますな」 (相模) 「 仲春 329 なにか思ふなにをかなげく春の野にきみよりほかにすみれ摘ませじ」 (権現僧) 「 …さてそのとし…
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