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私の第三十四夜をつづります。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

”残暑”祓いの風

なお残暑が続く16日、今春の歌舞伎座で味わった夢見心地をもう一度…と銀座に出かけた。 いつものように有楽町から歩きはじめる。信号待ちの交差点から見渡す人の波…コロナ禍はすっかり過去になったように思えてしまう(銀座には、やはりこのくらいの人出が似…

夏草や…古墳・国分寺の夢の跡

7日、残暑延長戦に負けず…やや、負けたかもしれない…、海老名の相模国分寺跡や、その南に連なる遺跡群を巡った。(サークル活動で海老名を訪れたのは、四半世紀ぶりだろうか。眼を見張るような駅周辺の変わりように比べ、史跡公園や遺跡群は当時の姿を保って…

9月の浜辺で貝と小石を拾う。

6日、家族に誘われ、海に向かった。海岸に向かう道には、昼間にたまった地熱を洗い流すように海風が吹き渡っている。 浜辺に着くと、台風で浜に打ち上げられた流木の大きな山から、樹木の良い香りが漂っていた。樹皮はきれいにむけてしまっていても、まだ生…

上高地の三日間③:花や蝶たち

上高地の三日間は、今夏の猛暑の記憶を遠いものにしてくれた。宿に冷房は無かったし、提供される水は冷たく爽快だった。 露天の樽風呂にひたる…古い樽板の年輪の肌触りを確かめながら両足をのばす…空を仰ぐ…生き返る気持ちだった。 そんな上高地から再び下界…

上高地の三日間②:宿と散策路で

今回、上高地を散策していて、ハッと気がつくと後ろに車が…ということが何回かあった。宿の人の話では、上高地の園路ではクラクションを鳴らさないらしい(街なかで暮らしていると、狭い道でクラクションに追い立てられることもあり、そのような静かな環境が…

上高地の三日間 ①:山々の姿

2018年8月末、上高地で花や蝶を追いかけたことがあった。「いつかまた上高地に…」と思いながら6年が過ぎた。今夏、猛暑の翳りを感じはじめた頃、台風の進路を危ぶみながら上高地に向かった。 6年前の上高地では、穂高連峰の鮮やかな姿を眼にすることはで…