2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
先週末、足腰の治療中の身ながら、たくさん歩き回った。 23日の午後、小田原でわずかな時間ではあったけれど、千代仲ノ町・千代北町遺跡などの調査発表を聴くことができた。(久しぶりの小田原…お堀端通りには人力車が留まり、人々がにぎやかに行き交ってい…
19日朝、急な寒さに薄着を後悔しつつ、東逗子駅から神武寺に向かった。去年の夏は裏参道を歩いたので、今回は表参道を選んだ。趣きのある参道の竹樷を抜ける風は沢の音のように聴こえ、思わず耳を澄ませてしまう。 夏の裏参道ではほとんど人に出会わなかった…
今日19日、横須賀線の電車の中で谷川俊太郎さんが亡くなったことを知った。 はっと思い、すぐにそのまま受けとめた。 17日の「どこからか言葉が」(朝日新聞)を読んだ人は、きっと同じように受けとめたのでは、と思う。 月に一度、谷川さんの詩が載る欄を読…
16日夜、”道長が見た月”は平塚の空には無かった。よほど雲は厚かったか…。 そのかわりに、読みさしの『十一面観音巡礼』(白洲正子 新潮社)のなかで、”姨捨山に照る月”を見た。白洲正子さんが拝した知識寺(千曲市)の十一面観音像の姿を想い描きながら。 …
12日の夕方、買い物の帰り道で十三夜のような月を見た。人魚姫の公園で携帯を掲げ、遠い月を写してみた。 13日の夕食後、ベランダに出て空を見上げると、しきりに雲が流れ、そのなかに十三夜らしい月が浮かんでいた。 雲あってこその月…それも十三夜は美しい…
夏の記憶が薄れはじめた11月、十一面観音像を巡る旅に出かけた。(国宝の七体の十一面観音像を巡るという魅力的な企画のツアーだった。一人旅の緊張や日々のルーティンから解放され、訪ねた仏様を臆することなく見つめ、その表情、姿の印象を長く心に残した…
11月…ようやく季節が変わった。そして、西尾幹二先生が亡くなられたことを知った。 『あぁ…それほどの時間が過ぎ去ったのだ…』 私は、半世紀ほど前、まだ40代だった頃の先生しか知らない。テノール歌手のような溌溂として明らかな声と闊達な瞳。滑らかで楽し…
11月になった。 一昨日、思い立って海に出かけた。 このところ涼しくなったのを喜んでいるうちに、なぜか喘息の吸入薬を毎晩使うようになった。海まで歩くにも、歩調はごくごくゆっくりになった。 足腰の痛みや喘息の負荷は、肉体の活力を削いでしまうけれど…