enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.5.3

 五月の空気は特別だ。
 日ごと肩の力が抜けていくような春を経て、湿った亜熱帯の空気に閉じ込められる季節までの間に、ひんやりと、それでいて光きらめく日々がある。
 昨日もそんな日だった。浜辺暮らしの猫に会いに散歩に出かける。
 久しぶりにベンチの上に姿があった。
 大島も久しぶりに島影を見せている。左水平線上には浮島だろうか、見慣れないシルエットが浮かんでいた。
 携帯で撮る大島ははるか遠くに後退する。
 眠っていたらしい浜辺暮らしの猫は、ベンチの上で大欠伸をしてから砂地に降りて”伸び伸び”をした。携帯を向けると、厭そうに眼をそらす。元気で嬉しい。
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