enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.11.13

 図書館に行こうか、海に行こうか。私の行く先と言えばそのどちらか。
 12日、日が落ちる頃に海に向かった。ドームのように広がる鉛色の空…空は何色でも好きだ。
 重ね着しても薄ら寒くて、足が早まってゆく。速度が速いと頭は空っぽになる。あれこれと自分に問いかけているひまなどない。
 あっというまに砂浜に出た。暮れなづむ西の空…山の端のオレンジ色は今にも消え入りそうでいて、どこか名残惜しそうな風情だった。秋の日は釣瓶落としのはずなのに。

 今週、二子山の間に陽が落ちてゆくのを見ようと思いながら、海に出かけそびれた。その時期は去ってしまったかもしれない。今日の太陽は、西の山並みのどのあたりに沈んでいったのだろう…。

11月12日の海
イメージ 1