ベランダの真ん前に、野性味のある…人と没交渉の…柿の木が立っている。
周辺の緑が次々に消えてゆくなかで、何気ない姿で季節の移り変わりを教えてくれる。
ビルの間で生き延びている柿の木に、野鳥だけが時々遊びに(?)やってくる。
けれども今年は実が少ない。叫び声を上げながら実をついばみに来るヒヨドリの姿も見かけない。
そう言えば、葉の色づきも心なしか沈んでいるようだ。
柿の木も、たまには休息が必要かもしれない。
この季節になると、図書館近くの桜の木の紅・黄葉が楽しみになる。
道に散りしく色とりどりの葉っぱのなかに、際立って黒い葉を1枚見つけた。
初めて見る不思議な真っ黒な葉っぱ。
拾い上げた葉はまだしっとりとやわらかく、つやつやとして厚みもある。
あたりに同じような葉は見当たらず、それらしい木も見つからなかった。
何の木の葉っぱだろうか。
黒い葉っぱ・赤い葉っぱ
~11月13日の小望月~
街角に浮かぶ月