再び誘われて小田原に向かうことになった。
朝から出かけると思うと、前日から心が落ち着かなかった。
友人に返す本を忘れないようにしなくては。あれやこれやの薬もお守り代わりだ。
ほんの近くの小田原に出かけるだけなのに…”やれやれ”。
このおまじないの言葉も、すっかり老人のぼやきになってしまった。
12日は穏やかな陽射しに恵まれた。
外観だけではなく、城内の展示にも”見せる”工夫が凝らされていた。
天守閣の展望台まで、ゆっくりと見学して回る。程よく疲れた。
お城の下で友人達たちとのんびりお昼を食べる。
木のテーブルと椅子にはぬくもりがあった。
友人たちとの他愛ない会話。
話をやめて空を見上げてもいい。あたたかな陽射しを楽しんでもいい。
あぁ、気持ちいいなぁ…。
そんな時間を過ごした。