enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.3.13

 再び誘われて小田原に向かうことになった。
 朝から出かけると思うと、前日から心が落ち着かなかった。
 友人に返す本を忘れないようにしなくては。あれやこれやの薬もお守り代わりだ。
 ほんの近くの小田原に出かけるだけなのに…”やれやれ”。
 このおまじないの言葉も、すっかり老人のぼやきになってしまった。
 
 12日は穏やかな陽射しに恵まれた。
 アカマツの緑に囲まれた小田原城は、青空に白く照り映え、優雅にさえ見えた。
 外観だけではなく、城内の展示にも”見せる”工夫が凝らされていた。
 天守閣の展望台まで、ゆっくりと見学して回る。程よく疲れた。
 お城の下で友人達たちとのんびりお昼を食べる。
 木のテーブルと椅子にはぬくもりがあった。
 
 友人たちとの他愛ない会話。
 話をやめて空を見上げてもいい。あたたかな陽射しを楽しんでもいい。
 あぁ、気持ちいいなぁ…。
 そんな時間を過ごした。

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天守閣から見る箱根山
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天守閣から見る相模湾
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