enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.4.9 【3月29日の旅②】

 ~3月29日…旅の終わり~ 
 花市場から同じ道を戻り、ホテル前を過ぎ、花市場とは逆に南東へと進む。
 旅の最後に訪れたのは、鎮国古寺。西湖に突き出た細い枝状の半島に建っている。 
 薄曇りの空に伸びる高い仏塔を目指し、湖沿いに歩く。
 その十一重の仏塔は、入れ子状の小祠を順繰りに積み上げたような形だった。
 全体のシルエットは中国的な、と言えばよいのだろうか(中国も訪れたことがないのだけれど)。
 日本の仏塔のイメージに重なるのは、バリ・ヒンドゥーの祠堂(メル)のほうかもしれない…そんなふうにも感じた。
 
 朝の西湖のほとりでは、人々がそれぞれの時間を過ごしている。
 水の広がりは都市の歴史、生命力とつながっている…これまでの旅でも、そんなふうに感じることが多かった。
 そして今回も、都市ハノイの印象が”水辺の都”というものに変わっていったと思う。
 ハノイにも、西湖(タイ湖)や紅河
(ホン川。かつて”ソンコイ川”と習った。)の水辺がある…と実感したから。
 
 思えば、3月25日の空港で “ハノイ 河内” イメージ 8
 という表示を初めて見たのだった。
 ”河内”…なぜ?と不思議に感じた。
 今は、”河内”としてのハノイの一面を、
 西湖の水面とともに思い描くことができる。
 また旅に出よう…。


 


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花市場からの帰り道で①

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花市場からの帰り道で②

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ごく淡いピンク色の花

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濃いピンク色の花

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籠の鳥

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鎮国寺の仏塔

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旅の最後に写した花