enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.5.11

 昨日の午後、駅の南口の公園に立ち寄った。人魚姫の像を囲み、五月の薔薇が華やいでいる。雨上がりのきらきらした空気。夕方…それも6時近い…というのに、これからもう一度、一日が始まるような光の射し方だった。

 今日、夕方の街角で、というより横断歩道の真ん中でなつかしい人に出会った。お互いに二言ずつ声を交わした。慌しい偶然の出会い。別れ際の笑顔が眼に焼き付いた。
 
 昨日と同じように、南口の公園に立ち寄る。惜しみなく咲き競う薔薇たちの陰には、丈の低い優しい花々の群れ。小さな公園のところどころに小さなベンチ。今日は年配のご夫婦が座っている。
 手入れされた薔薇には、プレートにそれぞれの名前が記されていた。「クロード・モネ」…初めて知る薔薇の名前
 近寄ってみると、そのつぼみは、睡蓮の花のつぼみにも似ていたりする(名前からの連想…)。
 五月の今、この薔薇の公園には、”ここにしかない時間”が流れているに違いなかった。

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クロード・モネ」のつぼみ

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切手型(?)の踏み石:薔薇に近寄ることができるように置かれていた。