enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

”2月逃げる”

 2月に入って空白の一週間が過ぎた。
 久しぶりの胃痙攣をきっかけに、胃がサボタージュに入ったのだ。
 途中で頭痛・腰痛まで加わっていった。
 手持ちの市販薬を総動員して、モグラ叩きをした。
 これで喘息が出れば、ほぼ半病人だ。やれやれ。
 9日には旅行に出ることを思うと、余計に悲観的な気持ちになる。
 本当に出かけられるだろうか、こんな状態で…。

 といった具合で、どんよりとした一週間が過ぎた。
 不安な気持ちを引きずっていた今日、予想外の包みが届いた。
 『何?』…一瞬、不審に思う。
 『そうだ』…この前、新聞社に応募したのだった、と思い出す。
 包みの中身は”葉化石”なのだ。
 新聞記事を読み、”プレゼント”を応募した人々のうち何名かが当選し、その一人が私だったのだ。
 
 不思議なものだ。
 その小さな包みを開き、軽くて繊細な”葉化石”を手にし、眺め回しているあいだ、身体のどこにも不快感を感じないでいられるのだった。何と現金な…。
 いつか、石や鉱物や化石の好きな友人を誘って「木の葉化石園」に行ってみよう…そう思うとちょっとだけ元気が出た。その前に、まず9日に出かけられるかどうか、それが問題なのだけれど。

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