enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2019.3.31

 午後になって、次兄の家を訪ねる前に、海岸に出た。
 花冷えと呼ばれるような日々の次に、帽子や日傘がほしいほどの陽射し。
 この陽射しの先に、早くも夏が待っていることが分かった。
 明るい海の向こうでは、じきに不穏な台風の目が生まれたりするのだと分かった。

 砂丘の上の道を太陽に向かって歩く。上着を脱ぐ。光を避けて手をかざす。
 防砂柵の向こうから、波の音が上ってくる。波の音だけが聴こえてくる。
 
 次兄の家に向かうために国道に出ようとすると、防砂林では見たことのない桜の白い花が眼に飛び込んできた。
 こんなところに? 山道で出会うようなサクラの花に見えた。

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3月31日の海①
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3月31日の海②

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海岸のサクラ①
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海岸のサクラ②