今回の八重山の旅を通して、島々の自然ののどかさ、風土の明るさを感じ続けた。いっときだけの観光客として、その貴重な自然とゆるやかな時間を味わったからこそ、琉球諸島の歴史には、私たちが知らない(知ろうとしない)重い時間の流れのあることを忘れてはならない…そういう思いも持った。
黒島では、一日、チョウを追いかけて過ごした。子どもの頃、そんな一日を過ごしたことはなかった。70代へと近づきつつある自分が、一心不乱、何もかも忘れて、夏休みの一日を味わったんだな…黒島に降り注いでいた陽射し、行き交う人もない小道の草いきれを思い起こしながらそう思う。
アオタテハモドキ(黒島):
広がった翅の模様は妖しい隠し絵のよう。
イシガケチョウ(黒島)
オオゴマダラ(黒島):
オオゴマダラには何度も出会いながら、その姿をカメラに残すことができたのは、黒島のこの時だけだった。
スジグロカバマダラ(黒島)
タイワンクロボシシジミ(黒島)
タテハモドキ(黒島)
リュウキュウアサギマダラ(黒島):
確かに、アサギマダラと色が違っている…マントをひるがえす「リボンの騎士」のように?りりしい姿。
リュウキュウムラサキ(黒島)