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私の第三十四夜をつづります。

旅先からの葉書

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昨夕、友人から絵葉書が届いた。
絵柄は夕波とゴンドラ、そしてサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂のシルエット…貼られていた切手も美しかった。
(訂正しました:1984年の旅でベネツィアに1泊した私の記憶といえば、サン・マルコ寺院とアカデミア美術館の印象がほとんど。で、この絵葉書を見た時、『サン・マルコ寺院は海から眺めると、こんなシルエットに?』と思い込んだ。でも、このシルエットはサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂…と11月に入って知ることになる。知らないということは…。)

 

ベネツィアを旅した友人は、広場の鐘楼の上から眺めた屋根瓦の色に心惹かれたという。私も一緒に昇り、その風景を眺めたような気持ちになった。

友人の絵葉書は、旅の空からそのまま、ひらひらと飛んで私の家に着いたに違いない。私もまたいつか、旅の空から人を想い、旅の空にはばたく心を届けたい…そう思った。