enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

明日からもう師走…

 

11月30日。
「明日からもう師走…」
今日、友人からもらったメールのなかにそう書かれていた。ドキッとする。

毎年、12月ともなると、『ぐうたらな一年を過ごしてしまった自分』にがっかりし、落ち込む。
今年も、『毎年ぐうたらなままの自分』にがっかりするのだ。
諦め…居直り…どうあがいても、この先、変わるはずのない自分を認めてしまえばよいのに。

夕方、海に出かける。日没に間に合うか、ぎりぎりの時間だった。
浜辺に近づくと、海から帰ってくる人々とすれ違った。『遅かった』と思う。

やはり、西の空に夕日の姿はなく、箱根の暗い稜線が、オレンジ色の空を鮮やかに切り抜いていた。
富士山はくっきりと、大島はやわらかに、いつもの場所に在った。
水色を残した空には、細い細い月がポツンと浮かんでいる。

『ぐうたらなままなんだろうな、来年も…』

見上げたお月様はあまりに遠く細く、私のつぶやきが届きそうになかった。

 

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11月30日の海①

 

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11月30日の海②

 

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         11月30日の月