enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

相模川河口で。

f:id:vgeruda:20200214195613j:plain               川面で休むカモたち

 

2月から新しいノートパソコンを使い始めた。まだ windows10 の導線に慣れない。勝手が違って、ウロウロ・おろおろ、無駄な動きを繰り返してばかり。

毎日、頸も肩もズンと重い。我慢が続く。しだいに我慢ができなくなる。そして、楽になりたい一心で、我慢していた頭痛薬に手を伸ばす。

で、そんな自分に対し、必ずウジウジと思うのだ…薬を飲まないで、もう少し頑張れたんじゃないのかと。すると、もう一人の自分が言い訳をするのだ…もうこんな歳になったのだし、我慢することもないでしょうと。

私にとって、無くてはならない喘息の吸入薬と頭痛薬…違法な薬物でなくてよかったと、まじめにそう思う(まったく、なんでこんなに薬に頼ることが疚しいのだろうか?)。

やれやれな日々。やれやれな性分。

昨日は、珍しくどこにも痛みがなかった。喜んで散歩に出た。

相模川は青くゆったりと流れていた。
南風が吹いてさざ波が立ち、川面のそこかしこに、艶やかな黒髪を梳きためたような美しいたわみが生まれている。カモたちの群れも、ただ波にたゆたって、温かな陽ざしに安らいでいるように見えた。

私も、陽ざしとさざ波に満たされ、久しぶりに深い呼吸をした…細胞にも血液にも筋肉にも、薬とは違う”何か良いもの”がしみわたった気がした。

 

f:id:vgeruda:20200214142438j:plain相模川河口にかかる橋と青い流れ:左手は茅ケ崎市

 

f:id:vgeruda:20200214142508j:plain相模川の上を行き来するジェット機:訓練中の哨戒機だろうか。