足跡は途中で分かれて…?
宿のまわりにはカラマツ林が広がっていた。
二日目、宿からスタートする”午後の自然散策”に参加し、カラマツ林に向かった。
長靴に履きかえ、ガイドさんたちと一緒に雪道を歩く(ほとんど小学生の気分だ)。
残雪がまぶしい林のなかで、にぎやかに言葉を交わすのは私たちだけだ。
今は息をひそめている生き物たちの、過去の気配を探しながら歩く。
キラキラと輝く雪にも、木の肌にも、彼らのメッセージが隠れているのだった。
朽ちた樹に残るキツツキの仕事跡
木肌に残るクマの爪跡
リスが松ボックリの種を食べた跡:
”森のエビフライ”という呼び名を教わり、みな、納得する。
アカゲラ?の羽根:
あの姿の中に、水玉模様の羽根を持っていることを初めて知る。オシャレ!?
二日目と三日目、”西の河原”へ野鳥を探しに出かけた。
川から立ちのぼる湯煙の中で目を凝らし、首が痛くなるほど樹上を見上げ、ひたすら、鳥たちの啼き声、すばしこい動きを追いかける。
何もかも忘れてしまう天国のような(?)”西の河原”だった。
【”西の河原”で暮らす鳥たち】
クロジ:
歩道を行き来していたけれど、近づく人を警戒し、道脇の茂みに隠れてしまう。枯れ葉と同じような地味な色。
カシラダカ:
ゴジュウカラと一緒に、地面をつつき歩くのに忙しい。いったい、そんなに美味しいものとは何?
ゴジュウカラ:
シジュウカラとの違いを教えてもらう。でも胸が写っていなかった。
カルガモ:
人の姿を見るや、公園の鳩のように近づいてくる…何かあげたくなるけれど。
ヒガラ:
いっときもジッとしていない。偶然の1枚。
〔”小柄”だったけれど、”コガラ”ではなく、”ヒガラ”なのでした。〕
シジュウカラ:
平塚でもよく見かけることができる小鳥は、君だけだったよ。