enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

出歩かない間に。

 

家や街で。

出歩かない間に、図書館が休館になっていたりする。
出歩かない間に、在ったはずの家が消えていたり、松林の並びに自動販売機がピカピカと埋め込まれていたりする。

気がついていたことは、ベランダに射しこむ光が明るくなったこと、白いふわふわの蕾を隠していたクリスマスローズが、一番大きな蕾から花開き、そして雄蕊を散らしはじめたこと。

 

平塚の海辺で。

出歩かない間に、錆でボロボロに欠けていた歩道橋の補修工事が始まっていたりする。
出歩かない間に、控えめなハマダイコンが砂浜を彩っていたりする。

知っていたことは、富士山が真っ白なこと。
想像していたことは、海辺を楽しむ人たちの顔にマスクが無いこと。

 

そして、海が海であること。波が波であること。風が風であること。
そんなことを確かめ、励まされた3月13日。

 

f:id:vgeruda:20200313114139j:plain3月13日の富士山

 

f:id:vgeruda:20200313114733j:plain大きなカイト

 

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ハマダイコン

 

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カタバミたち

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