enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

それでも。

 

3月初旬からの巣ごもり暮らし…ほぼ2か月経ったのか…。

体調の悪い日はあっても、日常生活のルーティンをこなすことができているのはありがたいことに違いない。
望まない。やり過ごす。
自分にかまけているだけの暮らしだ。

しかし、日々の報道に接するなかで、これまで通りの暮らしが立ち行かなくなっている人が増え始めていること、人々にとって、この先の暮らしの行方や人生の道筋が見えにくくなっていることに、やはり不安と焦燥を感じないではいられない。

この漠とした不安感・焦燥感は、9年前の地震津波原発事故のあとに続いた、大きな喪失感とは別のものだ。
2011年のあの時は、怖かった。悲しかった。
私も何かしなくていけない、といたたまれなかった。
そして、武者震いするような力が湧きあがった。

けれど、2020年の今は、なぜか虚しく、無力感に流されるだけだ。
年取ったから。堕落し続けているから。そうなのかもしれない。

 

ネットで映画を見る。
買い物の帰りに小さな公園で息抜きする。
そんな時間潰しが、2011年の時より疚しいような気もする。

それでも、日々を生きて、繰り返し生活してゆかなければならない。
そんな2020年の今。

 

【人魚姫の公園で】

f:id:vgeruda:20200430162428j:plain
4月29日のヤマトシジミ:翅が傷んでいるけれど、小さく輝く。

f:id:vgeruda:20200430162720j:plain
f:id:vgeruda:20200430162742j:plain

4月29日のバラ

f:id:vgeruda:20200430162852j:plain

4月29日のスミレ