enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

あのドラミングはどんなキツツキ?

 

昨日、海に出かけた。
波の静かなリズム。雲間から洩れて海面に届く射光。
狭苦しい日常のなかで溜まりがちな鬱屈も、夕暮れの広い海、広い空に溶け出てゆくようだった。

白い半月が中天に差し掛かる頃、浜辺の空気は10月末らしい肌寒さに変っていた。

 

夜になって、安曇野の友人にメールした。

友人の体調を気遣う言葉で始めながら、結局は最近の自分の不調を訴えたりして、最後に「お互いに頑張ろう!」的なベタな言葉で終わることになった。
(ただ、10月半ばに出かけた旅の前と後に嘔吐したことや、旅のさなかに蜂窩織炎とやらに罹って治療中であることなど、細々としたことは書かなかった。長い間、重い不調を抱える友人の日常を思えば、私の現在の不調は、ちょっとした鬼の霍乱でしかないのだった。)

そのメールのやり取りのなかで、『アンという名の少女』の話題も出た。
これは、相手を選ぶ話題だ(選ぶほど相手は多くはないけれど、まず、相手がそのドラマを観ていることが必須だから)。

その後、恐る恐る夕食をすませる(少しずつ口に入れる。噛む。呑み込んでしまう前に違和感が無いか確かめる。はぁ…。)

 

無事に夕食を終えたあと、海への散歩のせいか、うたた寝をした。
そして、『アンという名の少女』を観て、二度目の心地よい眠りについた。
(ドラマのなかで、アンが雪深い森のなかを進む場面で聴こえてきたドラミングの音を懐かしく思い出す…どんなキツツキなのかなぁ? コゲラ?それともアオゲラみたいなのかなぁ?…)

 

f:id:vgeruda:20201026121902j:plain10月25日の夕陽

 

f:id:vgeruda:20201026122022j:plain10月25日の引き波

 

f:id:vgeruda:20201026122109j:plain波と砂に夢中!

 

f:id:vgeruda:20201026122157j:plain10月25日の月