12月15日、安曇野の友人からのメールには、「昨日から雪が舞い始めた…」とあった。
続くメールのなかで、友人は、先のメールの中の脱字を訂正してきた。
(私は、全く気がつかず、その字を補って読んでいた。)
「NHKのローカルニュースで”John”の綴りミスが気になっていたのに間違って…自分も気をつけねば…」と友人は気にしている。
何だか、可笑しかった。
偶然、私もその日、読んでいた朝日新聞の記事中で、”ブリガリア”(もちろん、正しくは”ブルガリア”)という誤記に出会っていた。
私もそうした誤字・誤記が気になる性分なのだった。
(まだ20代の頃という大昔、原稿中の「持続天皇」…もちろん、正しくは「持統天皇」…をそのまま素通りし、”校了”とした経験がある私。それなのに、人のミスだけはやけに目につく…という性格の悪さは、いまだ目玉の奥底に張り付いているのだ。自分が犯すミスの多さは、ドンと棚に上げて…。)
16日、17日…列島は、雪の女王が翻した白い裳裾に覆われてしまったように見える。
それでも、安曇野の雪は2㎝ほど積もって、やがてほとんど溶けていったようだ。
安曇野の友人とのメールのやり取りが、列島を覆う白い雪雲を超えて、他愛無く続く。
16日夕方の人魚姫:南の海上の空には、茜色の雲…。12月の夕焼けの不思議な色合い。