enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

海に顔を出して、顔つなぎする。

 

季節が入れ替わろうとするなか、再開したストレッチも、突如始めてしまったDuolingoも続いている。
何だか、それだけで気持ちが明るくなった気がする。

15日、ストレッチをする間、参議院予算委員会での質疑を聴いていた。
総務省幹部の接待疑惑について、野党の追及が強まるなか、参考人が出席することになっていた。
身体がほぐれてゆくにつれ、頭のほうもフツフツと、質疑のやり取りに反応してゆく。

耳に入ってくるのは、追及をすり抜けることだけに徹した政府の不毛な答弁。その空虚な言葉の繰り返しを恥じない人が、この国の指導的な立場にあることに苛立ち、ゲンナリする(何度も経験してきた。そしてこれからも…)。

ただ、思わず笑ってしまう場面もあった。

37回に及ぶ違法接待の本質は? と議員が参考人に問う。
慇懃なる参考人は、恐縮の態を装いつつ、用意した”お答え”を披露する。
接待をした本人から彼が聞いた理由は、「顔つなぎ」というものだった、と彼は言うのだった。

更に議員が問い詰める。そうして顔つなぎすることの目的は何なのか? と。

参考人は、再び、絶妙なへりくだりの間合いをとりつつ、答えた。
「……顔つなぎ?…かと………顔つなぎの目的は、顔つなぎ…かな?と」

ここで、思わず声を出して笑ってしまった。こんな場面で?

でも、笑ってしまったことで、鬱屈した頭も胸もおなかも、何やら妙にスッキリしてしまったのだった(喜んでいいのか、どうか)。

今日も国会は続いている。

 

3月15日の波:
波打ち際に、ほどよい大きさの流木が、腰かけてください、とばかりに横たわっていた。丸い流木に腰かけ、しばらく、波が寄せては返すさまを眺めた。今日は心地よい日だ。f:id:vgeruda:20210316141911j:plain

 

3月15日の桜(海の近くで):まだしっかりと閉じこもった蕾。f:id:vgeruda:20210316141947j:plain