どうも、夢想と現実とは地続きのものであるらしい。
今日読んだ記事(【汚職の履歴を顔認証で紐づけ。情報の「身体化」で実現したブラジル発のアプリ】佐藤達郎 2021年4月14日 Forbes JAPAN )は、昨秋、私の脳味噌を横切った突飛な夢想(2020-10-30:世を欺く人を一晩で紫色に染め上げよ。)を現実化した内容だった。
「……このアプリを入れたスマートフォンを政治家の顔にかざすと、顔認識技術によって、腐敗を示すパープルの色がつき、警告を発する。……」
『腐敗を示すパープルの色…色まで同じなんだ…』
そして、思わず、この妖しいアプリが日本で現実に使われた場合を想像してしまった。(このアプリが国内に十分に出回ったならば、今秋までには実施されるはずの衆議院議員総選挙の結果も、ずいぶんと様変わりするのだろうな…とも想像した。)
古希に近づき、一層、頭の中に”忘れ草”が生い茂るばかりの私だけれど、来たるべき選挙では、ぜひとも紫色に染め上げられた不気味な顔を思い起こしつつ、私の大切な1票を投じるつもりだ。
人魚姫公園の”忘れな草”(4月15日):このところ、買い物の行き帰りに、可憐な”忘れな草”に励まされている。
〔追記〕
歌人相模は、”忘れ草”(萱草)の歌を詠んでいる。
ニッコウキスゲに似た萱草……歌人相模は、その花の風情に眼を向けていたのだろうか? それとも、その”忘れ草”という名前を歌に引き寄せただけなのだろうか?
568 忘れ草 たねを心に まかせてや 我がためにしも 人のしげらす
(風間書房『相模集全釈』より)