enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

次は何を読めるのだろう?

 

 

動物農場』のあと、『人新世の「資本論」』を読んだ。
そして今日はネット上で、【 内田樹の研究室 「予言の書」としての『1984』  2021‐04‐27 mardi 】を読んだ。

読後の高揚感は、内田氏のインタヴュー記事が最も高かった。
自分が抱えているモヤモヤが、内田氏の視点と言葉でくっきりと変換され、整理されていくのが心地良かった。
(『動物農場』の読後の虚しい感情も、こんな風に自分の言葉で分析・整理できればなぁ…と思った。)

『人新世の「資本論」』では、その論の説き方に若々しいエネルギーを感じた。同時に、地球の…世界の…人間たちの…現実の手強さを感じないではいられなかった。

私自身は?と振り返る。
これまで浪費してきた人生を、より意味のある人生へとやり直すことはできない。
これからの時間を、より良い時間へと積み重ねてゆくしかない。

そして、小さな本のなかには、私の知らない世界が広がっている。
自分の小さな古ぼけた脳味噌だけに埋まっていると、貧しい時間の積み重ねで終わってゆくのだろう…読書する力を失ってしまっている今、そのことを肝に銘じる。

次は何を読めるのだろう?

 

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うつむいて咲く薔薇(4月26日 人魚姫の公園で):
その名前「Gruss an Teplitz」は「テプリッツへの挨拶」という意味らしい。宮沢賢治と華やかな真紅の薔薇…対照的に求めあう?という意味合いで、似合っているように思う。

 

f:id:vgeruda:20210427153240j:plain薔薇の花に囲まれた人魚姫の公園(4月27日 駅南口から)