enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

辺野古の海の輝く虹を見るまで。

沖縄が日本に返還される…そうした報道に接した時、私はまだ20歳で、沖縄は遠い南の島の一つだった。そして沖縄について何も知らないままに、”日本にとって明るい大きなニュース”として受けとめたように思う。

昨日の朝日新聞朝刊の読者投稿欄には、その後の沖縄で生きてきた人の心の内が吐露されていた。

……平和憲法下の復帰にチムドンドン(胸の高鳴り)した日から明日で50年。一体、この島は何に復帰したのだろうか。チムワサワサ(胸騒ぎ)を隠せない。

『あの時から50年、沖縄の人々は何を得て、何を失ったのだろうか?』
頭の中で、私もそうつぶやいた。

 

5月15日の今日、先日届いた辺野古からの葉書を読み返す。

辺野古への土砂投入から3年が過ぎましたが、土砂投入量は、わずか8.6%でしかありません。基地のない平和を求める人々が、毎日毎日、安和・塩川のゲート前でダンプの搬入に抵抗をしてきた結果です。…

その軟弱地盤が象徴するように、根幹から揺らぎ続けている辺野古新基地建設。
その危うい行方を、私はどこまで見届けられるのだろうか。

50年前の私より、今の私は少しだけ沖縄が身近になっている。何よりも、沖縄に惹きつけられている。沖縄の人々、沖縄の自然…これから、もっともっと輝いてほしいと思う。

 

辺野古から届いた葉書(画:seaさん)