enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

七夕の次の日に。

 

8日の午前中、久しぶりに『相模集』の七夕の歌を眺めていた。
(このところ蜂窩織炎と蕁麻疹をくり返し、夜になると服薬して床に就くのが楽しみ…といった情けない暮らしが続いている。昨夜も疲れて、七夕の空…新暦の、ではあるけれど…を見上げることなく寝てしまった。)

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23 天の川 かげ見にわたる たなばたの 月のかがみは くもらざらなむ

(『相模集全釈』から)

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70歳を越えた今、もう一度逢いたいと思う人と、願い通りに、もう一度逢うことはあるだろうか…と、ふと心残りの気持ちになることがある。

もし逢うことがなく終わるとしても、心のなかで何度も、もし逢えたなら…という思いをめぐらせることだろう。

そして、すでに逢うことがかなわなくなってしまった人も、もう一度貴方に逢いたかった…と何度も思い出すことだろう。

 

7月7日の夕方に咲く薔薇
(人魚姫の公園のプリンセスミチコ)