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私の第三十四夜をつづります。

”子育て地蔵”さまがずらりと集合!

 

今秋開催中の平塚市博物館の特別展(10月19日~12月22日)を見学し、思わず『ぉお~…』となった。広くはない特別展示室を埋めつくさんばかりに、”子育て地蔵”さまや神仏像の掛け軸などがずらりと並んでいる。小さな博物館として、限界に挑むようなエネルギッシュで壮観な展示だった。

まず、昨年11月に伊勢原市三ノ宮で出会った保国寺の大きなお地蔵さまが、平塚の「回り地蔵」と深いつながりがあったことを知って驚く。

各地から集合した「回り地蔵」のお顔や「講」の掛け軸を覗き込む…中には、セロハンテープで補修(?)された掛け軸があったりする。
左手に赤ちゃんを抱くお地蔵さま…ずいぶんと大人びた顔の赤ちゃんもいる。
木の厨子に納められたお地蔵さまを背負って歩く姿の写真…いったいどのくらいの重さなんだろうと思う。
令和の時代もなお、お雛様といっしょに「回り地蔵」をお祀りしている写真…今も変わらぬ人々の願いが伝わってくる。

この民俗分野の特別展のほかに、寄贈品コーナーでは「令和6年度平塚市指定重要文化財展」(~11月4日)が開かれていて、平安時代薬師如来立像(正福寺)などを間近に拝することができた。

見学を終えて外に出ると、文化公園の噴水のそばで少女たちが「だるまさんがころんだ」をして遊んでいた(元気な子供たちを見ながら、あのお地蔵さまたちが、一緒に世界中の子どもたちも守ってくれると良いなと思った)

 

平塚市博物館発行のパンフレットから】

「あなたと博物館」(2024年10月号 表紙)と「お家をまわる子育て地蔵」(表)

 

平塚市指定重要文化財展」(一部)