enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

80冬

夜のクィーン・エリザベス 船底の窓という窓が プラネタリウムのように輝きはじめ オリオンの帆が港の空に高くあがった 暗い波が 光を散りばめ 潮の鼓動を伝えてくるのを 彼女は聴いている 六月は遠く 夜の香気は凍りついたままだ 朝 冬の花を摘んで 貴女の…