enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

80冬

夜のクィーン・エリザベス                                  
 
船底の窓という窓が                 イメージ 1
プラネタリウムのように輝きはじめ
オリオンの帆が港の空に高くあがった
 
暗い波が 光を散りばめ
潮の鼓動を伝えてくるのを
彼女は聴いている
 
六月は遠く 夜の香気は凍りついたままだ
 
朝 冬の花を摘んで
貴女の曳く水脈を
春のように 飾りつけよう