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私の第三十四夜をつづります。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2021年もあと半年。

息を吹き返した薔薇(6月27日):陽が射したり、にわか雨に降られたりの日々が続く。人魚姫の公園では、一時期、すっかり勢いを失っていた薔薇たちが、再び色彩を取り戻し始めていた。雨粒をやわらかな花びらで受けとめ、健気に空を仰ぐ姿に慰められる。 6…

「エゝ よしねぇな 化物話は よしてたも」

21日の『桜姫東文章』のなかで思い出される二つのセリフがある。(昨今、”社会的・政治的な化物話”が多い。また、つい本音を吐いてしまう輩を茶化してみたくなることも多い。次のセリフは、そんな時に口をついて出てきそうだ。) *桜姫「エゝ よしねぇな 化…

『桜姫東文章』を観終わって。

21日の午後。待ちに待った『桜姫東文章』(下の巻)の舞台を観た。 梅雨晴れの歌舞伎座前…すでに、小さな日陰のなかで開場を待つ人々がいた。私は、『これが新しい歌舞伎座なのか…』と、思わず見上げてしまった。雲を突く大男のようなビルになっていたのだ(…

高林寺遺跡第7・第9地点の区画溝について

高林寺遺跡第7・第9地点の現在(2021年6月10日) 発掘調査中の諏訪前B遺跡の現場から129号線をはさんで東隣には、高林寺遺跡第7・第9地点が位置する。 考古学を学習し始めてから、この地点の報告書を随分と時間をかけて眺め直してきた。しかし、図版を…

稲荷前A遺跡第4地点~諏訪前B遺跡の調査~高林寺遺跡のこと②

10日の午後、諏訪前B遺跡をめざした。調査中の現場を「私的に覗く」のは、いつも疾しい気がする。撮影する際にはなるべく差し障りのないように撮っているけれど…。 調査中の現場 この現場まで(治療中の股関節周りを酷使しないよう)バスに乗った。帰りは、…

稲荷前A遺跡第4地点~諏訪前B遺跡の調査~高林寺遺跡のこと①

先日、本を借りに図書館へ行き、久しぶりに参考室に立ち寄った。何か新しい調査報告書は出ているだろうか?と書棚を眺める。『稲荷前A遺跡-第4地点-』(2018年 平塚市教育委員会)が目についた。 以前、すでに手に取ったことがあるのか、初めて見るのか、…

雨のち晴れの日曜日。

6日、東京の友人と平塚市美術館で待ち合わせ、「川瀬巴水展」を観た。 美術展に出かけるのも、友人と会うのも、一緒に食事をするのも、何て久しぶりなんだろう…。 雨の日曜日の美術館。 展示室でも、レストランでも、人々はみな”普通の時間”を”普通に楽しん…

五輪は開催することに意義がある…のですか?

IOCの IOCによる IOCのための五輪? 開催地が緊急事態宣言下でも 開催を決めるのはIOCなのだ という五輪? 政権の 政権による 政権のための五輪? 復興五輪 や コロナに打ち勝った証しとしての五輪 の次は、何としても無観客だけは避けて開催したい五輪? な…