2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧
2月も終わってしまう…海に行ってみようかな…と曇り空を見上げる。 風が冷たい。でも、やっぱり海に行ってみよう。 一昨日、生命の星・地球博物館で相模湾の貝の話を聴いたばかりだった。 (講座の最後の言葉は「また海でお会いしましょう!」だった。) 講座…
2016年6月、由比ヶ浜で行われた現地説明会…その現場は海辺の光のなかにあった。そして、詰めかけた人々は、砂浜の下に眠る古墳時代の若者を見つめた。21世紀の砂浜に忽然と現れたその人は、繊細な骨格を石棺に横たえながら、私たちの視線に静かにさらされて…
最近、耳や目にした言葉。すぐに消えてゆかずに、記憶の網に引っかかった言葉。 ~「どうか人は右、車は左でお願いします…」「みなさん、交通事故で死なないでください…」~ 私が毎日行き来する細い道で耳にしたつぶやき。 そのつぶやきは繰り返された。 独…
まだ中学生の頃の私は、毎日、新聞小説を読んでいたのだと思う。 『氷点』、『化石』、『奇病連盟』…何でも忘れるようになった今でも、そのタイトルを覚えているくらいなのだから。 それらの新聞小説の記憶といえば、挿絵よりもずっと美しいはずの少女のイメ…
2017年という新しい年への期待も空しいまま、日本という国の先行きはますます見えなくなってゆくようだ。 日本だけではなく…日本で紛糾中の政治問題に関する報道だけでなく…、アメリカ合衆国でも、これまで見たこともない”新しい”大統領の出現で、驚くような…
夕方、外に出る。しばらく歩くと、なぜか晴れ上がったような気がした。心ではなくて、体が晴れたように感じたのだ。急に道を引き返す。自分でも驚くような回れ右だった。思うより先に足が海に向かってしまった。 久しぶりの浜辺。 大島も富士山も静かな姿の…
明後日は立春だ。 今日で”冬”ごもりの体から脱皮して、”春”の軽やかな体に生まれ変われたら嬉しい。 昨年の11月からこれまで、毎日、体のご機嫌伺いばかりしてきた。 モグラ叩きのように、ここと思えばまたあちらと不具合が顔を出す。 年を取るとはこういう…
昨日、駅前のカワヅザクラが二輪ほど開花していた。 今日、その花に携帯をかざしている女性を見かけた。 カワヅザクラのそばで、ヤナギも細い薄緑色の葉をつけはじめている。 そのヤナギの前で立ち止まる。 空にはヤナギの葉と同じような細い月がかかってい…