enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.2.1

 昨日、駅前のカワヅザクラが二輪ほど開花していた。
 今日、その花に携帯をかざしている女性を見かけた。

 カワヅザクラのそばで、ヤナギも細い薄緑色の葉をつけはじめている。
 そのヤナギの前で立ち止まる。
 空にはヤナギの葉と同じような細い月がかかっていた。

 月は満ち、欠けては満ちをくりかえし、ヤナギも葉を落としては幼い葉を編み出してをくりかえす。
 私は日々、彼らの下を行き来する。
 
 月はずいぶんと長くいつまでも、ヤナギもきっと長くいつまでも、このくりかえしをくりかえすのだろう。
 私も日々をくりかえした先に、いつか彼らの上を行き来するようになりたい。

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