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私の第三十四夜をつづります。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

遠い島②

壱岐と対馬の位置(厳原町「ふれあい処つしま」で):今回の旅で見聞したことの多くが、壱岐・対馬の地政学的な位置づけと係わったものだったように思う。大陸や半島から人と文化が渡来する窓口となったこと。元寇が襲来したこと。対馬・壱岐の沖合で日本海…

遠い島①

11月の時間のあらかたが、あっという間に消えていった。 11月半ば頃、家族との旅に出かけた。帰ってから博物館の講座などに出かけた。そのくらいしか思い出せない11月だった(まだ終わっていないけれど)。するすると消えてゆく記憶をとどめるために、せめて…

11月8日の月蝕。

8日の夕暮れ、買い物帰りに横断歩道で立ち止まった。 空を見やると、ビルに隠れている東の空が放射状に明るんでいるようだった。そうか、今夜は月蝕…ビルの後ろでは、その月がもうのぼり始めているのだ。 家の前の道に入って驚く。 道の真正面の空に、大きな…

11月のスミレ

5日の朝も温かな陽射しだった。ベランダに出ると、足もとの植木鉢に白いものが見えて『え?』と思った。 緑の葉の間に小さな花が一つ…スミレが咲いていた。水やりしていても、気がつかなかった、蕾があったなんて。 春のような陽射しに誘われて、新たな季節…

11月の夕方。

もう二度と逢えない。 二度と逢えなくなるかもしれない。 失ったこと。 失うかもしれないこと。 年を取ってゆくと、きっと、そういうことを受け入れやすくなるのだろうと思っていた。 でも、そうでもなさそうだと思いはじめている。 ことに11月の夕方はさび…

秦野市蓑毛~寺山~西田原に残る仏像群(2)

蓑毛の坂から望む相模湾と大島:大日堂を出て坂道を下り始めた。すると眼の高さの空に、平塚の海から見る時よりずっと大きな大島のシルエットが浮かんでいてびっくりする。自転車愛好家たちが、ヤビツ峠から勢いよく走り下ってくる姿を見送りながら、道路の…