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私の第三十四夜をつづります。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2018.4.30

薔薇が美しく咲き始める五月は夏の始まり…と感じてきた。 桜から薔薇へと移ってゆく季節…「春とや言はむ、夏とや言はむ」の四月末。 昨夜覗いていたツイートに、誰もが共有しうる…つまり普遍的で文学的なつぶやきがあった。 一言だけ、”今夜のお月さん”が綺…

4月27日の薔薇と空。

ペレストロイカやグラスノスチという目新しい言葉を眼にし、耳にしたのはおよそ30年前。 ゴルバチョフ書記長が掲げたその言葉を遠い響きのように受けとめてから数年後、眼のあたりにしたのが東ヨーロッパにおける人々の圧倒的なエネルギーと破壊力だった。”…

11年前の新聞記事。

2018年の初夏。季節の新しい輝きを感じながら、なぜだろう、強迫的なイメージが繰り返し頭をよぎるようになった。 そのイメージをさかのぼれば、2007年の晩夏の記憶に行き着く。 そうだ、そうだったのだ、11年前のあの時も。 あの時から何も変わっていなかっ…

三浦半島の仏像拝観

23日、雨模様の空を心配しながら、三浦半島の仏像(12~13世紀)を訪ねる”スタデイツアー”に参加し、横須賀市の浄楽寺(芦名)・清雲寺(大矢部)・満願寺(岩戸)を巡った。 かつて相模国府の歴史について発掘調査成果を中心に学んでいた頃、三浦半島につい…

『書簡で読む アフリカのランボー』に出会う。

若い頃、ランボーという詩人の若い肖像に魅せられた時期があった。 その翻訳詩のほんの一部を読んだだけだったし、彼がどのような人生をたどったかも、詳しくは知らなかった。ただ、彼が詩作を放擲し砂漠の商人となったことに、この詩人に運命づけられた狂お…

50年近くの月日が流れて…。

1970年11月25日、私は教室で授業を受けていた。 そして、その授業の合間に、異様なニュースが伝わったのだった。 三島由紀夫が市ヶ谷で自殺したらしいと。 その後、事件についてさまざまな報道があり、さまざまな人がそれぞれに言葉を発した。それらの政治的…

”壁”の感触が変わった日。

4月14日。曇り。寒くもなく暑くもない日。 13時半頃、国会議事堂前駅に着く。 茱萸坂から国会議事堂正門前へ向かう。 友人とゆっくり歩きながら、何だろう…どこかいつもと違う空気を感じた。 今日に限って(?)、制服警官たちの威圧感・存在感が迫ってこな…

風の強い日に。

4月11日の国会中継。 質疑する枝野氏の心臓が喉から飛び出そうだ。 怒りを鎮めるための呼吸で肩が上下するのが見て取れる。 見ている、聞いている私が息苦しい。 見苦しい行政の姿がさらされる4月11日の国会中継。 窓の外では強い風が荒い呼吸をしている。 …

2018.4.9

昨日の朝、早起きしてベランダに出た。 日の出から間もない水色の空に浮かぶ半月。 やさしくはかない白さだった。 足元で咲く、クリスマスローズの花のはかなさにも似ている。 午後、友人と博物館のプラネタリウムに出かける。 ”館長のプラネタリウム投影 「…

2018.4.6

夕方、街に出る。 雨を含んだ強い風。 駅の近くで、いつもと違う人々の流れにぶつかった。 ”中学生らしき男の子とそのお母さん”たちの流れ。 次々と改札口に向かう後姿を眼で追う。 伸び盛りの男の子の真新しい制服。お母さんの淡い色合いのスーツ。 自分自…

”民主主義にとって極めて危険”なのは?

何年ぶりだろう…映画館で観たい映画があった。 『ペンタゴン・ペーパーズ』。 タイムリーなテーマというだけでなく、楽しませ、考えさせ、励ましてくれる映画だった。 慌しく追いかける字幕の中には印象的な文言も多くあった。 その一つ…「報道が仕えるべき…

内田樹の研究室:憲法についての鼎談から、を読む

読んだことで、朝からうちのめされた。 読み終わると、心臓の鼓動が高まっているのが分かった。 同時代の、私とほぼ同年代の筆者の文章。 私が生きてきた時代、私が今生きている時代の表情が(すぐそれと分かるように)素描されていた。 その顔は私の知って…