enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.4.9

 昨日の朝、早起きしてベランダに出た。
 日の出から間もない水色の空に浮かぶ半月。
 やさしくはかない白さだった。
 足元で咲く、クリスマスローズの花のはかなさにも似ている。

 午後、友人と博物館のプラネタリウムに出かける。
 ”館長のプラネタリウム投影 「春だ!京都へ行こう・2018」”と銘打たれたプログラムだ。
 その前半は春の星座のお話、後半は星にまつわる京都の社寺案内…館長ならではの構成なのだろう。
 照明が落とされ投影が始まった。
 ドームは、4月8日のほの明るい夜明けの空だ。中空に、今朝見上げた弓張り月が浮かんだ。
 じきに、夢のような春の星空が広がってゆく。
 北斗七星から夏の大三角まで、春の夜空を巡るお話は一編の絵物語になっている。
 その語りかけは狙いどおりに子どもたちの心をくすぐって、暗い客席から幼い笑い声がもれる。
 一方で私はといえば、後半のプログラムのところどころで、思わず瞬間的な眠りの世界に入ってしまう。プラネタリウムとは、私にとって安らかな休息の場所(「65歳以上無料」で入っているのにごめんなさい…)。

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4月8日の月(5時30分頃の南の空)

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博物館近くの公園で咲いていたハナミズキ