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私の第三十四夜をつづります。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「正々堂々」はどこに行った?

「大関の名に恥じぬよう、正々堂々、精進します」 今日聞いた言葉。 「正々堂々」。 久しく聞かなかったな、いい言葉だなと思った。 「名に恥じぬよう」の心意気というものを思い出させてくれたよ。 そして、なぜだか、今の国会の有様が頭に浮かんだんだよ。…

歌人相模の初瀬参詣ルート探訪の続き④:「竹渕」(たかふち)、そして四天王寺

今回の旅を終えたあとも、四天王寺について、さまざまな情報をあれこれとつまみ読みした。 そのなかに、国宝『四天王寺縁起』は11世紀(1007年)に再建された金堂内で発見されたもの…というものがあった。 その「1007年」(寛弘4年)が、歌人相模が天王寺連…

歌人相模の初瀬参詣ルート探訪の続き③:「竹渕」(たかふち)、そして四天王寺

初めての四天王寺。 これまで私が抱いてきた”日本の寺”のイメージには当てはまらなかった。 開放的でどこかエキゾチック?な印象…市井の人々を受けとめる力が大きそうな…と言えばよいのだろうか。「へだてなき西の門」と詠まれた時代から、このような雰囲気…

2017.5.28

駅前の公園の薔薇たち。 薔薇たちが命の盛りを迎えたその時。 時は薔薇たちの行く末を見通している。 公園の人魚姫は今、夕方の白い光と白い水しぶきを浴びながら、そうした薔薇たちの行く末を惜しんでいる。 5月27日の人魚姫と噴水 「絵のない絵本」第十八…

歌人相模の初瀬参詣ルート探訪の続き②:「竹渕」(たかふち)、そして四天王寺

5月6日、天王寺駅から四天王寺に向かった。 2013年夏、初めて『相模集全釈』を手に取ってから、”天王寺”(四天王寺)とはどのようなところなのだろう…と思い続けてきた。いよいよ、その”天王寺”を訪ねることになったのだ。 『相模集全釈』のなかで、「流布本…

歌人相模の初瀬参詣ルート探訪の続き①:「竹渕」(たかふち)、そして四天王寺

これまで、歌人相模の初瀬参詣ルートを推定してみようと試行錯誤を繰り返してきた。 そして、昨秋には、その一部を歩いてみた(実際の道でも試行錯誤の連続で、あらゆる道を迷いながら歩いた)。 そして、その怪しげな探訪の雑感を何回かに分けてまとめてお…

黒い鶴なのか。

今朝の朝刊TOPには「内閣府に押し切られた」の白抜き文字。 25日に報道された数々の生々しい映像と音声が再びよみがえってくる。 「ペリカン文書」ならぬ「鶴の一声文書」の実在を知った今、思うこと。 堅固な営巣地で育つその”鶴”の翼は白いのか、黒いの…

2017.5.24

この一週間で、木々たちの影の輪郭がくっきりしてきた。歩道は白く、並木の影は濃く…。 今日、横浜の眼科での待ち時間がこれまでの半分の短さだった。降ってわいたような2時間の空き時間。 横浜の公園で、鶴見の総持寺で、することの予定がない…つまり慌しく…

昨日、初めて知った歌のこと

私にとって、出逢う和歌といえば、初めて知る歌ばかり。 (昨日の講座のなかで紹介された歌も、聴いていた人々のなかで、たぶん私だけが知らなかったのかもしれない。) 初めて知って、すぐに心惹かれた。遅くなったけれど、知ることができてよかった。 (配…

国会議事堂と5月の青い空

19日、朝から鶴見に出かけた。午後になって国会議事堂前に向かう。 地下鉄の階段を上って外に出ると、拍子抜けするほどに青い空だった。 議員会館前の歩道で友人を見つける。 2015年夏のジリジリとした陽射しをいやでも思い出した。怒りも空しさも思い出した…

2017.5.18

昨日、歯医者さんからの帰り道で、久しぶりにムラサキツユクサを見た。 子どもの頃、近所の家の生垣の外に咲いていた地味な花。花そのものへの興味というわけでもなく、その名前を「ムラサキツユクサ」と覚えたことの記憶だけがずっと残っていた。 ムラサキ…

2017年5月の記憶。

~Tさんへ~ 私が暮らす町の駅の南口は、小さなロータリーになっています。 その小さなロータリーの公園の真ん中に、人魚姫の像が立っています。 海風に吹かれ、いつも一人ぼっちの人魚姫も、五月の今、目覚めはじめた薔薇たちに囲まれています。 色彩と香…

2017.5.11

大阪から帰り、羽曳野育ちの友人とメールのやり取りをした。 東京の生活のほうが長くなった友人にとって、大阪はすでに”訪れる場所”になっているようだった。 そして、東京と同じように、地上へ地下へと都市空間を拡張し続ける姿に、訪れるたびに驚くと言う…

2017.5.9

~大阪への旅①~ 連休終盤の6日。 始発の電車に乗って、小田原から大阪へと向かった。 若い頃、2回ほど仕事で訪れただけの大阪。 その後、西に旅することはあっても、大阪はいつも素通りの都市だった。 今回、大阪市立美術館で講座を聴き、四天王寺や住吉大…

2020年、あなたは。

自国の平和を守るために何が必要ですか。 信義のおけない他国の攻撃や侵略に立ち向かうのに必要なのは勇気ある軍隊や最新鋭の武器ですか。 その軍隊にあなたが加わるのですか。 その武器をあなたが使うのですか。 「正像やや過ぎ終って末法甚だ近きにあり」 …

2017.5.4

ツルハナナスの白い花が、五月の透き通るような風に揺れている。 ベランダはもう初夏なのだ。 連休の後半。 東京の友人は昨日、「5・3憲法集会」に出かけた。 安曇野の友人は今日、長野市内で久しぶりに外出を楽しんでいる。 私もあさって大阪に向かう。 日…

2017.5.1

5月最初の日。 午後になって、にわかに暗くなった。 予報の通り、雷が鳴り、雨音も強くなってゆく。 その雨も、夕方には上がった。 外に出ると、道路はたっぷりと雨を吸っていた。 空気が澄み、町並みがきらめいていた。 近くの店で買い物を済ませ、海へ向か…