enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.5.1

 5月最初の日。
 午後になって、にわかに暗くなった。
 予報の通り、雷が鳴り、雨音も強くなってゆく。
 その雨も、夕方には上がった。
 
 外に出ると、道路はたっぷりと雨を吸っていた。
 空気が澄み、町並みがきらめいていた。
 近くの店で買い物を済ませ、海へ向かう。

 雨上がりの海。
 大島も富士山も姿は無く、箱根の山並みもかすんでいる。
 ただ、海は青味を見せ、そして湖のように静かなのだった。
 あまりに静か過ぎて、不穏なくらいだった。

 まぶしい西陽を背中にして、波打ち際の小石の群れを眺めながら歩いた。
 海までの時間。
 海とともにある時間。
 私の中に私がいることを確認する時間。

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ツタと西陽

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17時の波打ち際

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3分後の波打ち際