enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

♫夕陽よ ゆっくりと♫

 

なぜ「”冬”の日はつるべ落とし」とは言わないのだろう?

12月、陽の射すうちにと海に出かけても、帰り道には火灯し頃のもの寂しさが広がっている。
空や雲が薔薇色に染まりはじめた頃に浜辺を離れたとしても、町に着く頃にはクリスマスの電飾がまたたき始めてしまう。

師走は黄昏の早さが身にしみる。
それでも、これからは昼間の時間がちょっぴりずつ長くなってゆくのだ。そのちょっぴりが新しい春を生み出す時間なのだ。そう思うと冬の黄昏時のもの寂しさも慰められる。人生の黄昏はそうはゆかないのだけれど。

 

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12月21日のツタ(海岸道路の防砂林で):ハート形の電飾。

 

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ハマヒサカキの実とメジロ(浜辺の防砂林で):浜辺の林はハマヒサカキの”沢庵”の匂いでいっぱい!

f:id:vgeruda:20211222221946j:plain12月21日の富士と波:この日も波打ち際に軽石は流れ着いていなかった。