なぜ「”冬”の日はつるべ落とし」とは言わないのだろう?
12月、陽の射すうちにと海に出かけても、帰り道には火灯し頃のもの寂しさが広がっている。
空や雲が薔薇色に染まりはじめた頃に浜辺を離れたとしても、町に着く頃にはクリスマスの電飾がまたたき始めてしまう。
師走は黄昏の早さが身にしみる。
それでも、これからは昼間の時間がちょっぴりずつ長くなってゆくのだ。そのちょっぴりが新しい春を生み出す時間なのだ。そう思うと冬の黄昏時のもの寂しさも慰められる。人生の黄昏はそうはゆかないのだけれど。
12月21日のツタ(海岸道路の防砂林で):ハート形の電飾。
ハマヒサカキの実とメジロ(浜辺の防砂林で):浜辺の林はハマヒサカキの”沢庵”の匂いでいっぱい!
12月21日の富士と波:この日も波打ち際に軽石は流れ着いていなかった。