enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

しぐさの印象

24日、衆議院の国会中継を見た。 政府参考人の一人は、野党の厳しい質問を何回も受けていた。 彼は挙手し、参考人席から小さな立ち机に向かって歩を進める。 彼がそうした答弁に立つために繰り返した数mの歩行。 その何回かの歩行のなかで、彼は1回、2回…

2017.7.22

21日、梅雨明けの空の明るさにひるみ、5時をまわったのを確かめてから海へと向かった。 駅前の大通り。南からの風は昼の熱気を巻き込んで生温かい。 それも、海に近づくにつれ、海面を感じさせる新鮮な風になってゆく。 海はすっかり夏の表情に変わっていた…

2017.7.21

18日、激しい雨と雷鳴の世界。 清々しいほどのエネルギーの爆発にともなって、風はにわかに涼しくなる。 やがて暗い雲が、てっぺんから遠のいてゆく…これで今年の梅雨も終わりかな、と思う。 19日、関東地方も梅雨明け。 これからの2ヶ月ほどの”たたかい”の…

ケルゼン「民主主義の擁護」

ハンス・ケルゼン「民主主義の擁護」(1932年)の最後の部分を繰り返し読む。 そこに掲げられた言葉のなかには、民主主義や自由について無自覚な私にとって、戸惑いの残る部分があったから。 『民主主義の本質と価値 他一篇』(ハンス・ケルゼン 著 長尾龍一…

2017.7.13

朝から、空模様が移り変わってゆく。 曇り空から涼しい風が吹き込み、じきに雨が降りはじめる。 洗濯物を取り込み、窓を閉める。 ひとしきり降ったあと、薄日が射し、やがて、もとのような曇り空に。 窓を開け、風を入れる。 そんな空模様の合間を縫って、次…

”こんな人たち”の満月

内閣退陣を求めて人々が街に出た日。 その夜は満月。 いつものように静かな白い光。 2017年7月9日の満月

「統治者の選択」

図書館の棚から薄い文庫本を選んだ。 『民主主義の本質と価値 他一篇』(ハンス・ケルゼン 著 長尾龍一・植田俊太郎 訳 岩波文庫 2015年)。 何よりも、タイトルが眼を引いた。 ”民主主義の本質と価値”…について、私は何も知らない、と思った。 2015年の夏以…

2017.7.7

海に向かう通り…真新しい竹飾りが風に揺れる。 この何年か、涼しい七夕が続いていたけれど、今年は陽射しのある七夕になった。 そして、身体はすでにこの季節に負け、よどんだ泥のなかにある。這い上がる気力も無い。 そして、ずっと、海を見ていない、波の…

覚書:”静範”と”聖範”

歌人相模の足跡を訪ねるはずの旅…そのほとんどが寄り道ばかりだ。 その道草を誘うものは、「11世紀の伊豆」や「11世紀の相模」だったりする。 歌人相模の足跡をたどる手がかりが、「11世紀の伊豆」や「11世紀の相模」のなかにあるのではないかと、つい脇道に…

「丁寧な説明」

「丁寧な説明」とは。 馬脚をあらわさぬよう、注意深く話すことらしい。 道理で、説明を聞いても、知りたいことはさっぱり分からなかったのだ。 あれから数か月経って、分かった。 彼らにとっての「丁寧な説明」という言葉の意味とその用法。