21日、梅雨明けの空の明るさにひるみ、5時をまわったのを確かめてから海へと向かった。
駅前の大通り。南からの風は昼の熱気を巻き込んで生温かい。
それも、海に近づくにつれ、海面を感じさせる新鮮な風になってゆく。
海はすっかり夏の表情に変わっていた。
浜辺の長い影法師も、夏の明るさと生命力に支えられている。
まだ青い波の上では、レスキューの男女がひたむきに訓練に励む。
褐色の肌と筋肉が水と光を静かに跳ね返している。
波打ち際でたたずむ男女のシルエット。
その会話は、映画のシーンのように、波と風の音の向こうで交わされている。
西陽を背中に小さな波の間を歩く。
くりかえされるつぶやき。
とどまることのない汀線の複雑な輝き。
光と風、海と空。
平塚の海辺のそのままの豊かさ。
7月21日の海①
7月21日の海②
7月21日の影法師
防砂柵近くのハマゴウ
防砂林の中のヒルガオ
大通りのサルスベリ