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私の第三十四夜をつづります。

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2012.11.28

昨日、交差点で信号を待っている時、空気といい空といい、冬そのものだと感じた。季節を感じる時、自分が生きていると感じる。一年という時間のなかで、いくつもの季節がある。その季節のたびに、空を見上げ、生きていると思う。 昨日、平塚の海は瑠璃色をし…

2012.11.27

卒業後の17年間、朝6時40分台の電車に乗り、残業があれば夜10時頃に帰宅し・・・という生活を続けた。休日出勤で足りなければ、家でも仕事をした。睡眠時間などを引くと、自分だけの時間、心の空間というものはほとんどなかった。 40歳で退職後、日中、自由…

2012.11.26

~Nさんへ~ 冷たい雨が降っています。 お葉書をいただき、迷ったあとにメールを出しました。 その後も、私はこれまでのように毎日を過ごしています。 何もできずに、私は今までどおりに暮らしています。 昔のNさんについて覚えていることを思い出したりし…

相模国庁の復元プラン

今週は月曜から相模国庁の配置プランを作る作業に没頭した。 かながわ考古学財団の報告書、石岡市教委による常陸国衙跡の報告書、奈良文研の『古代の官衙遺跡』などを机一面に広げる。 実際に検出された遺構は限られている。東脇殿跡、西脇殿跡の一部、掘立…

2012.11.20

木々が日々花芽を太らせてゆく早春。日々葉を濃く茂らせてゆく初夏。日々葉の色を変え散り落ちてゆく晩秋。どの季節のなかでも、自分が取り残されて立ちすくんでいるように感じる。満たされる何か、誠実な何かを待っているような安らぎも感じる。そこには虚…

2012.11.18

秋になって澄んだ陽ざしと空気のなかを歩く。私にとって自由とは歩くことそのものだ。 伊豆高原という土地を知ったのは20歳のころだったと思う。伊豆高原と日光とどちらを先に訪れたのだったか。どちらも陽ざしと空気の澄み方が強く印象に残った。その後、さ…

2012.11.14

この一週間、図書館と家でパソコンに向かって過ごす時間が多かった。その間に短い秋が通り過ぎていったようだ。図書館の近くのケヤキは黄色からオレンジ色へと紅葉が進み、すでに風に葉を散らしはじめている。カツラの落葉も甘い香りを漂わせている。こんな…

2012.11.5

~shelter~ 昔 その部屋で 土器のかけらは日々洗われ 羽根のひとひらは日々並べられ 土まみれの箱からガラガラ出てきたのはワタシだったり 凍った箱からそっと持ち出されたのはカノジョだったり 日々私はワタシのかけらを拾いあげては私の形を復元…

2012.11.4

土曜日に湘南国際マラソンが開催された。 そのことを思い出したのは、午後になって海に出かけ、車や人通りが多いのを不思議に思った時。もう遅い。 参加を続けている知人はタイムを上げることができただろうか。 浜辺でも多くの人が秋の温かな陽ざしを楽しん…

2012.11.2

昨日は確かな目的も無く鎌倉に出かけた。 小町通りを歩きながら、八幡宮と国宝館、そして大蔵幕府跡から大蔵稲荷へ、という道筋をぼんやりと思い描く。 平日の八幡宮は程よい混み方だ。 背後に緑の山を控えた八幡宮本殿の高さに今更ながら驚く。標高20mはあ…