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私の第三十四夜をつづります。

2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鹿の絵画土器(平塚市北金目塚越遺跡)/2012.1.26

現在、平塚市博物館1階では、弥生土器の壺1点がスポットライトを浴びて展示されている。この弥生中期の壺の肩の一部に、1頭の大きな鹿に続いて、やや小さな鹿が3頭、足並みをそろえて駆け抜ける(ように見える)姿がくっきりと線刻されている。小さな顔、枝…

覚書:9世紀中葉の相模国司たち

9世紀中葉を中心とする時期(9世紀第2四半期~第3四半期)は、相模国府の大きな画期の一つである。そして、その時期は天長・承和・仁寿・天安・貞観年間、淳和・仁明・文徳・清和・陽成天皇の時代にあたり、弘仁9年(818年)と元慶2年(878年)の東国地震と…

古代相模国をめぐる新しい展示(2012.1.14)-神奈川県立歴史博物館-

今日訪れた神奈川県立歴史博物館で、常設展示がリニューアルされていた。3階、古代の展示の一角・・・奈良・平安時代の相模国を主題としたその展示は、大変意欲的で新鮮なものに感じられた。限られたスペースのなかで、近年の県の調査によって明らかにされた…

2012.1

2012.1.6 冬木立の枝の透き間を風がわたっていった こんな時は風になって空高くのぼってゆこう 時の錘りをつけた身体を道端に残して そして青い川筋をたどり 光る河原の小さな凧を巻き上げにゆこう あゝ 少年は渦巻く私にあらがい 幼い腕を緊張させている (…

祈りの造形(1)

古代相模国の総社であった大磯町の六所神社に、平安時代後期の神像が伝わり残されている・・・昨年末の新聞記事が気になり、2012年1月3日、その男神立像・女神立像を拝観するため、初詣客で賑わう六所神社を訪れた。 これらの神像について、新聞記事では11世…