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私の第三十四夜をつづります。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

明日からもう師走…

11月30日。「明日からもう師走…」今日、友人からもらったメールのなかにそう書かれていた。ドキッとする。 毎年、12月ともなると、『ぐうたらな一年を過ごしてしまった自分』にがっかりし、落ち込む。今年も、『毎年ぐうたらなままの自分』にがっかりするの…

夜の湯畑で出会ったのは?

25日、友人たちと草津温泉に出かけた。 朝の電車から眺めた空はやや曇りがちだった。それでも、群馬県に入ると、青く明るい空に落ち着いた。陽射しも十分に温かい。旅日和の空…それだけで心が浮き立った。 久しぶりに会う友人の車にそれぞれの荷物を載せる。…

銭田川の水鳥たち

銭田川(11月9日) 初めての久米島だった。訪ねてみたいところは多く、時間は限られている。結局、あわただしい観光地巡りより、自分の足で歩き回るほうを選んだ。 地図を頼りに、イーフビーチから西に向かって歩き始める。その途中で銭田川に差し掛かった。…

久米島:11月の蝶・花など②

”小雪”を過ぎてからの空気は、冬の扉が開いたのだよと告げている。 その扉から吹き込む冷気のために、吸入薬の出番もこのところ多くなった。あの久米島の北風なら、私の気管支でも受けとめられたのにと思う。そして、冷気が近づきはじめたのと入れ替わりに、…

眠りの姿なのか、祈りの姿なのか。

11月18日の大山 18日、海老名市の龍峰寺・国分寺、厚木市の金剛寺を訪ねてきた。 とても風の強い一日だったのに、空気はゆるみ、西の空に連なる大山は、ほぼ青一色にかすんで見えた。 思えば、私たち一行がその日に拝観した仏様はいずれも、収蔵庫の闇のなか…

1945年夏の久米島を想う。

「…久米島に駐留した日本軍の通称「山の部隊」(鹿山正海軍通信隊長)が、6月26日の米軍上陸後にスパイ嫌疑で住民20人を殺害した。米兵に拉致された住民を「スパイ」と見なし、目隠しのまま銃剣で刺し、家に火をつけて焼き払うなどした。朝鮮人家族も犠牲に…

久米島:11月の蝶・花など①

初めての久米島…どんな島なのだろう…天気予報の変化に一喜一憂しながら、出発の日を待った。 それでも、出かけてみれば、11月の久米島の空は私には申し分のないものだった。海岸道路を吹き抜ける北風のさわやかさも格別だった。 ”イーフビーチ”や”はての浜”…

久米島の浜辺

2018年3月、初めて沖縄を訪ねた。以来、友人や家族に誘われて沖縄への旅を重ねるなかで、それまで縁遠かった南の国の人々や風土が少しずつ親しいものになってゆく。 一方で、ゆきずりの観光客として沖縄を旅する時間のなかで、疚しさに似た言い表しがたい気…

見慣れた空間から未知の世界へ

涼しくなって本を手に取る時間がほんの少し増えた。(といっても、新書判のように、とにかく小さな本を選ぶようになっているのだけれど。) その1冊目は『武士の起源を解きあかすー混血する古代、創発される中世ー』(桃崎有一郎 ちくま新書1369 2018年)。…