”小雪”を過ぎてからの空気は、冬の扉が開いたのだよと告げている。
その扉から吹き込む冷気のために、吸入薬の出番もこのところ多くなった。
あの久米島の北風なら、私の気管支でも受けとめられたのにと思う。そして、冷気が近づきはじめたのと入れ替わりに、しだいに遠のいてゆく久米島の記憶を、早く写真に閉じ込めて残さなくてはと思う。
(銭田の森の蝉たちは、今も大合唱を続けているのだろうか?
道案内をする振りをして、からかうように翅をひるがえす蝶たちはまだ元気にしているだろうか?)
ハイビスカスの街灯飾り
たくましいバナナの木(銭田川沿いの小道で):
水鳥に気を取られていて、思わずぶつかりそうになった。
銭田から島尻を望む
フラを踊るようなタコノキ
ユウナ(オオハマボウ):
地面に腹ばい、うつむく顔を覗き込む。
オオシマゼミ:蝶とトンボと蝉は、昆虫類の苦手な私が撮影できる数少ない生き物。
鳴き声はすさまじいけれど、青みがかった緑色の姿は沖縄の海の色。
ナミエシロチョウ? ウスキシロチョウ?
オキナワキョウチクトウとモンキアゲハ:
白いキャンドル形の蕾の尖った印象は、やわらかなイメージのキョウチクトウ(かつて実家に咲いていた白い花)とは似ていなかった。その葉っぱの形から、”オキナワキョウチクトウ”の名前を探し当てたけれど。