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私の第三十四夜をつづります。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

薬師堂の外と中

30日、講座の一行とともに鎌倉に出かけた。 北風にさらされることもなく、やわらかな陽射しもあった。 鶴岡八幡宮境内で、人々が白梅・紅梅の枝々を見上げる姿に春の近づきも感じた。 国宝館では頼朝の直筆(寄進状)に見入った。その筆致には、私が抱いてき…

2019.1.28

27日はあまりに晴れやかなお天気だった。 前日の夕方近く、鶴見からの帰りの電車が相模川を渡るとき、一瞬、海側の窓を見上げた。 (電車が川を渡るとき、寝ていても、本を読んでいても、音が変わる。窓の外を見ないではいられない。)そして、曇天を背景に…

上野の長い一日

25日、朝から上野に向かった。 今日一日、イメージするとおりに過ごせるのか、気にしていた。 不安の一つは、『フェルメール展』の混み具合。 もう一つは、絵を観終わったあとで、夜の『椿姫』を聴く余力が残っているか見通せない不安。 でも、そんな心配は…

2019.1.23

新しい年も一月末近くまでくると、とりとめのない時間、煤けた生活感がもどってきて、楽な気持ちになる。 なぜかは分からないけれど…だいたいは分かっているのだけれど…、毎年、暮れやお正月が無ければどんなに良いだろうと思うのだ。子どもの頃はあんなに楽…

とぼとぼと。

図書館から借りてきた翻訳書を読み始めた。 最近、読書の出だしで挫折するばかりなので、おずおずと読み進める。それでも、じきに書き手の力が伝わってきた。癖の無い、なめらかな翻訳文のおかげかもしれない。これなら読み通せそう…久しぶりにそんな気持ち…

2019.1.19

夕刻、外に出てから、今夜は十三夜だろうか?と思った。 部屋に戻り、小さなカメラをバッグに入れて図書館に向かう。 そもそも読書力が乏しいうえに翻訳本は苦手だ。それなのに、見知らぬ分野だからこそ、なぜか読みたくなった本があった。そして、その出版…

2019.1.18

18日、久しぶりに海を眺め、そして街へと向かった。 三が日にはまだ黄葉が散り残っていた駅前の銀杏並木。 それも、ようやく裸木の列になっていた。 (今なお黄緑色の葉が萎れ残っている木もあるのだけれど。) 17日、本当なら奈良に出かけていたはずだった…

ローズさん、さようなら。

”兼高かおるさん”、貴方の本名は”ローズさん”だったのですね。 子どもの頃、ブラウン管TVにかじりつくような近さで、「兼高かおる 世界の旅」を観ていました。 大人の女性である貴方と芥川さんとのやり取り…お二人の声が今もそのまま聴こえてくるようです…

2019.1.2

2019年はとにもかくにもすべり出した。 若い駅伝走者たちは元気よく箱根の山を目指して駆け抜けていった。 そして私はと言えば、これからどのような道を進むというのだろう。 だんだんと日は暮れながら、進む道の先に何があるのか、そもそも、何のために歩き…

2019.1.1

元旦。 目が覚めると、時計は6時半。 『朝だ…起きなくては…』と思うのに、目はしっかり瞑り、身体は縮こまってしまう。 次に家族に起こされたときには、もう8時を回っていた。 『そうだ、お雑煮…お雑煮…』と夢うつつで起き上がる。 昔は、2日の朝なら駅伝の…