enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2012.9.27

ほぼ同じ時間に散歩を続けていると、ある日、「あぁ、季節が移り変わったんだ・・・」と思うことがある。 昨日の夕方、海に近づくと空は赤トンボでいっぱいだった。しばらく、アキアカネの空一面の乱舞に見とれる。 勢いよく飛び交ってめまぐるしいほどだ。…

2012.9.18

昨日の夕方、散歩の帰り道で雨が降りだした。 耳が雨音に塞がれてしまうような強い雨。 ビニル傘をさしてもずぶ濡れになった。 さっき眺めてきた、平塚市美術館の外に立つブロンズ像も容赦なく雨に濡れているだろう。 これまでも何度も眺めた作品なのに、あ…

2012.9.16

9月になって、浜辺は夏の顔を片付けて素っ気無い。そして静かだ。 浜辺暮らしの猫は夏バテだろうか。それとも人疲れだろうか。そっとしておいて、とうずくまっている。 渚には舞う人・・・夕暮れの風と波から生まれたように舞っている。 9月15日の海

2012.9.15

”冥顕の恐れ”という言葉にひきずられながら残暑をしのいだ後、友人から新しい本を借りた。 『舟を編む』・・・友人は『コンニャク屋漂流記』という本を買うつもりで本屋さんに立ち寄り、なぜか、間違ってこの本を買ってきてしまったという。そんなことがあ…

2012.9.11

初夏、比叡山の山道を辿ってから4か月。 残暑の中、『僧兵=祈りと暴力の力』(衣川 仁 2010)を読むことが励みになった。 本を読むことで元気になる。心が覿面に元気になる気がする。 未知の世界に入りこみ、次へ次へと咀嚼してゆく。食べることに近い愉楽…

2012.9.1

暦は9月。 夏が終わると、いつも、一年の残りの時間のことを思う。 そして、今、自分は人生の何月ほどにさしかかっているのだろう、とも思う。 (落葉松の黄葉が散りしきるころだったら良いのに。) 確かなのは、私はずっと前に夏を過ごしたということ。 そ…