enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スミレの花を待つ日々。

ベランダの植木鉢のスミレたちはまだ冬眠中のようだ。 世界がコロナ禍の渦に放り込まれて4年目の春。その禍の翳りが少しずつ薄れてゆく”雰囲気”に、まだすんなりと溶け込めない。 そして、ロシア侵攻という悪夢のなかでウクライナの人々が迎えた2年目の春…

追記:「石田のわせ」を詠んだ「真観」(藤原光俊)

2016年3月2日の『enonaiehon』(「まきおきし 石田のわせの たねならば…」の歌 - enonaiehon (hatenadiary.jp) )で、「真観」なる人の次の歌を示し、その歌人について、二人の可能性(①藤原光俊 あるいは ②真観)を考えていた。 ~『題林愚抄』第六 夏部中…

歌人相模と「石田(いした)」:長雨と夫の不在感

___________________________________ 軒の玉水かず知らぬまでつれづれなるに、「いみじきわざかな 石田(いした)のかたにもすべきわざのあるに」とおのが心々に、しづのをの言ふかひなき声にあつかふも耳とまりて 78 …