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私の第三十四夜をつづります。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2013.7.29

梅雨明け後の猛暑の後遺症だろうか。いつもの道を歩いていても、どうも体の重心が定まらない。アスファルトにつまづきそうになったりする。 日曜日、「天城高原は涼しいよ」という誘いを受け、不安な体力のまま、伊豆に向かう電車に乗った。電車とバスを乗り…

12世紀後葉の白磁とかわらけ

今日も「真田・北金目遺跡群展」に出かけた。 墨書や11世紀前葉の資料についで、興味を惹かれた展示は、12世紀後葉のセット関係にある白磁とかわらけだ。同安窯とされた白磁の破片には、竜安寺の石庭のような細線の文様が施され、灰緑色に光っている(私には…

「方𦊆」墨書土器と「保」・「大夫」刻書土器

真田・北金目遺跡群展で、宮久保1区SG001出土の「方𦊆」墨書土器(8c中葉~後葉)を見ることができた。図録の解説では、「金目の一部が、当時は、「片𦊆」郷であった可能性」、「拠点的な祭祀場である「金目」郷で、「片𦊆」郷の人たちが祭祀をした可能…

相模国府と真田・北金目遺跡群

投票を済ませた日曜の午後、平塚市博物館に向かった。博物館の奥まった特別展示室では、「真田・北金目遺跡群展」、「平塚市文化財展」が一挙に繰り広げられている。この日をずっと楽しみにしてきた。 奈良・平安時代において、真田・北金目地域は相模国府と…

2013.7.20

七夕が過ぎた頃から平塚市博物館に通い続ける日が続いた。慌ただしい作業が終息して訪れる安らぎの時間帯。 昨日の夕方、身体の疲れがそのまま心の軽さとイーヴンになっていた。外に出ると、西陽がわずかに衰え、石畳の並木道が斜光のなかに静まっている。 …

2013.7.17

平塚の海と空の移ろいを見つめ、小さな場所を静かに占有していた浜辺暮らしの猫。この夏、もうその姿を見ることは無い。 浜辺の片隅のベンチ。そこに、ほとんどいつも座っていた。そして、この夏を前に、見守ってくれる人に引き取られていったと聞いた。 き…

列島展で出会った少女

13日、「日本列島展2013」を見学する機会があった。 地元の平塚市博物館では、「真田・北金目遺跡群展」が20日にオープンする。発掘された資料の価値は、列島展に負けないのでは?という思いを持ちながら両国に向かった。 しかし、会場に足を踏み入れた途端…

2013.7.7

梅雨明けの陽ざしとはこうも強かったろうか。毎年のことなのに思い出せない。 大きなケヤキの枝をざわつかせて南風が吹き抜け、その葉影が波のように揺れ動く。 その木洩れ日の波間を見つめていて、一瞬、気が遠くなる。 今日は、午後一番の待ち合わせの約束…

2013.7.1

この頃、時間という波がとどまらず流れ過ぎていく・・・というより、茫々とした時間の海の中をあてどなく漂って流され続けている・・・そう思える。 自分の中の時間はいつとも知れずとりとめがないけれど、世の中は七月一日。海に向かう大通りに真新しい竹飾…