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私の第三十四夜をつづります。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

六ノ域遺跡第20地点

六ノ域遺跡第20地点の現場(西側から):右手(現場の南辺)で説明する方はSI20の遺構上に立っている。1辺10m余の巨大な竪穴住居址であるという。浴槽ほどの大きさの柱穴から建ちあがる柱とそれらが支える上屋の構造がどのようなものになるのか、想像もつ…

無責任男は軽々と発言する。

今朝2月24日の朝日新聞の記事見出し…「トランプ氏 ”独立"承認評価」「プーチン、なんて賢いんだ」。 その記事(ワシントン=大島隆)から一部抜粋: _______________________________________ 「「天才だ」…「抜け目…

修善寺~天城峠②

【天城峠に向かう道で】 「左ハ やまみち 右ハ 下田海道」の道しるべ(「炭焼き市兵衛」の墓標横面):道標を見かけると、ついしげしげと見てしまう。 朽ちてゆく「木曽森林鉄道」の車両: 朽ちてゆく名札:なぜここに展示されているのだろう。 ケヤキは「天…

修善寺~天城峠①

修善寺に出かけてから半月が過ぎた。私を浮かべた流れが滝壺に向かってスルスルと流れ落ちてゆく感じをぼんやりと受けとめている。 その抗いがたい時間の流れのなかで、たまたま目にしたものを写真に切り取る。繰り返すことはできないその一瞬を採取し定着さ…

『閑谷集』と12c後半の伊豆山、そして『走湯山縁起』と10cの伊豆山

修善寺の旅の最後はみぞれ模様の寒い日となった。おかげで修禅寺の宝物館をゆっくり見学することができた。 写真で展示されている大日如来坐像(実慶作)を見て「かんなみ仏の里美術館」の仄暗い展示室を思い出したり、北条政子の直筆とされる奥書を眺めて、…

「修善寺の三人」を訪ねる

2月に入って、家族の誕生日祝いを兼ねて修善寺に出かけた。首都圏のコロナ感染が収まらない中、いささか肩身を狭くして電車に乗った。 さはさりながら、中伊豆に入ると、そこは桃源郷のごとく、のどかな別世界なのだった。じきにコロナ禍の現実は遠ざかって…

また消えてゆく。

昭和20年代に生まれた私にとって、この21世紀の時間は、のっぺらと希薄でつかみどころがない。私が経験した昭和の約40年間…恥多く幼く苦く切なく色濃く描き込まれている私の昭和の約40年間に比べ、今、私の周辺から滑り落ちる時間の感触は、”水道水”のように…

立春の妄想:古今和歌集~在原業平~藤原高子~善祐~走湯山

立春というのに光薄い空。 この日が来ると、古今和歌集の巻頭歌を思い起こすことがある。 今朝も、その在原元方の歌… 「年の内に 春は来にけり ひととせを 去年とや言はむ 今年とや言はむ」 …を思い出すなかで、同じ古今和歌集の藤原高子(二条后)の歌(巻…