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私の第三十四夜をつづります。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

平塚の石仏…お釈迦様と阿弥陀様に出会う。

29日、「上吉沢の石仏めぐり」(平塚市博物館)に参加した。 今回のフィールドの吉沢地区は土屋地区とともに、私には特別に魅力的な地域だ。(その自然も歴史も、海辺近くに育った私には未知の deep な空間に感じられるから。) そして、久しぶりに秋の上吉沢…

国府台野球場の発掘現場で…溝の謎は続く。

28日、調査中の国府台野球場の見学会が開かれると知り、再び市川市に向かった。 現場に着き、配布資料(第28-26地点1区・2区)を見ながら、まず1区で担当者の方の説明を聞く。今回、想定通りに「国衙の主要施設を区画すると推測される溝の北東隅(1区:「溝…

「The moon of the thirteenth night is beautiful.」と「十三夜的月亮很美。」

Google翻訳で「十三夜の月、綺麗ですね」の英語訳と中国語訳をたずねてみた。 どちらの翻訳音声も素敵だった。とくに中国語の音声は詩的に響いた。(ふだん耳にする「Duolingo」の英語は個性的な声と発音だけれど、Google翻訳の音声は淡々として聞きやすい。…

阿弥陀様…弥勒様…その違い。

19日に浄楽寺で阿弥陀如来様に、21日には称名寺で弥勒菩薩様にお目にかかった。 時を経ずして拝したこともあって、それぞれの仏様の印象の違いは、ことに鮮やかだった。 そして、その鮮やかな違いは、”如来”と”菩薩”という仏様の”在り方”そのものの違いなの…

浄楽寺:闇と蝋燭の空間で。

19日朝、横須賀の浄楽寺に向かった。 2018年4月に初めて拝観してからすでに五年が経った。当時、阿弥陀様の特徴的な視線が”彫眼”から発していると知って印象深く感じたことなどを思い出す。そして、今日はどのようなお顔をしているのだろうかと想像する。 境…

今年も秋がめぐってきたよ。

ベランダの窓から、金木犀のかすかな香りが迷いこんでくる。今日は貴方の誕生日。でも、ささやかな贈り物を届けることも、電話で貴方の明るい声を聴くこともない。 貴方がもういない秋。どうして? なぜ?逢いたいよ。声を聴きたいよ。 みんな、知らないうち…

「足柄」の神様・仏様たち。

秋晴れの13日、神奈川県立歴史博物館で開催中の『足柄の仏像』展に出かけた。 これまで、印刷写真で眺めていた仏様・神様が目の前に…。(あぁ、あのお像はこのような木肌、このような色合いだったのか…こんなふうな立体感だったのか…そんな驚きの連続だった…

美術館のラスター彩の器たち。

待ちに待った季節になった。 7日午後、「藤田嗣治の初期作品」を見ようと、平塚市美術館に出かけた。20代前半の彼が描いた「おことさん」と「自画像」には、とても繊細でやわらかで丁寧な空気感と…何よりも、若者のまっすぐな眼を感じた(彼の作品を、黒田清…

沖縄県知事の「判断保留」の重み。

今朝、開いた新聞1面のTOPは「辺野古 知事は判断保留」の記事だった。記事の横に掲げられた写真の県知事の表情から、その判断の重さが伝わってきた。 辺野古の最高裁判決について、9月初めに沖縄県(知事)宛にメールを出したあと、不安がまったく無かったわ…