enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2013.3.28

三月もまもなく過ぎようとしている。 年明けてから、思いがけない波が何度か打ち寄せ、そのたびにうろうろした。ぬるま湯でぼんやり夢想を続ける私も、いざとなれば冷たい水を浴びて立ち向かうのだ…そんな気構えを少しばかり持てるようになったと思う。 昨日…

2013.3.22

読みかけの本を持って海に行く。今日はかすかに大島の影が見える。 波打ち際では、そろって半ズボン姿の少女たちが遊んでいる。波に向かって一列に並び、一緒に飛び上がったりしている。はじけるように若い。 浜辺の小さな広場に置かれた石のモニュメントが…

2013.3.20

図書館に出かけた。噴水のそばで目立っていた辛夷の花はすでに散っていた。一週間ぶりに見るケヤキは、オリーヴ色の若葉を軽やかにまとっている。もうすぐ四月なのだ。 図書館の2階で本を借り、3階の学習室に向かおうとした時、後ろから幼い女の子が何か叫…

2013.3.19

歩くだけで汗ばむほどの陽気。海へ向かう途中に寄った公園では、ユキヤナギが白波のように咲き広がっていた。庭木の桜も咲き始めている。足踏みしている私を残して、季節は大きく変わってゆく。 海に近づくにつれ、海の香りが強くなってきた。海岸道路の歩道…

2013.3.17

思えば2013年は元旦から思わぬことが続いていたのだ。2011年の春とは違う性質の、そわそわと不安なことが重なる。それでも三月の陽ざしは背中をあたため、日脚は伸びて、ほっと励まされるのだ。季節は何事もなかったように過去を脱ぎ捨ててゆく。そして振り…

2013.3.12

図書館からの帰り道。小さな白い花が話しかけてきた(ように感じた)。咲き始めたばかりの初々しさ。夜空にかかる天の川のようだ。 急に思い立って八幡様にお参りすることにした。そして八幡様からそのまま、一年ぶりに八幡山公園へと向かう。木造の洋館の古…

2013.3.5

再び3月がめぐってきた・・・政権与党の復興ぶりが空しく危うい春・・・そう思う。 午後、海に出かけると、浜には美しく危うい砂山が造形されていた。 崩壊と消滅の予兆と拮抗しつつ端然と影を従えている。日本という国の今の姿でもあるのだろうか。 吹きつ…